大学サッカー部でのトレーナー活動を軸にしたフリーランスへ
曜日ごとで目まぐるしく変わる場所で実力を発揮
スポーツトレーナーを志し専門学校へ入学した松野康大(まつの こうだい)さん。在学中からトレーナー活動を始め、現在に至ります。
自身もサッカーをするなかで鍼灸の治療効果を実感し、トレーナー科を卒業後は鍼灸科に進学。卒業後も一つの職場にとどまらず様々な活動場所を持ち、終始活動的な姿勢で経験値を積み上げています。
「自分の関わった選手がJリーグなどトップレベルのチームで活躍してくれたら」と夢を話す松野さんへ、仕事への思いやそこに至るまでの軌跡をお聞きしました。
現在とこれまでの働き方
自己紹介をお願いします。
松野康大です。 現在は京都橘大学サッカー部でスポーツトレーナーをしながら、練習後の時間を使ってフィジカルスクールや鍼灸接骨院、大学のトレーニングルームにも顔を出してトレーナー活動をしています。
現在はどのようなお仕事をされていますか?
メインは京都橘大学サッカー部での活動です。シーズン中は週6日の練習に、リーグ戦や大会などの公式戦にも帯同します。一日の流れとしては朝の練習に備えて5時半には家を出て、7~9時は練習、その前後は選手のケアに入ります。昼にトップチームの練習があることもありますが、それ以外の時間は曜日ごとに異なる職場へ足を運んでいます。
卒業してからずっとこの働き方ですか?
はい、最初からフリーランスです。卒業したばかりの頃は親の扶養に入っていましたが、3年目からは自分の収入で暮らしていけるようになりました。性格的に、一つのところにとどまり続けるっていうのが向かないようで、気が付けばこうした働き方を選んでいます。「やりたいことができている」という点では順調かもしれません。
学生時代
学生時代に学んでいたことを教えてください。
専門学校のトレーナー科に進学しました。最初はそこを卒業してスポーツトレーナーになることしか考えてなかったのですが、現場に出ている方々の話を聞くうちに、自分で治療までできた方がいいということに気づきました。
また自身がプレーヤーとしてサッカーの大会に出場した際も、遠征先に鍼灸の先生方が来てくださって。そこで鍼灸の効果を実感できたことが一番の後押しとなり、トレーナー科を修了したうえで鍼灸科にも進学しました。在学中はいくつかの資格を取得して、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーと鍼灸師は今でも現場活動に役立っています。
働き方について
今の働き方を選んだ経緯について教えてください。
先ほども触れたように、一つのところで長い時間働き続けるというのが性に合わないとわかっていたので、自然とフリーランスになりました。
京都橘大学サッカー部での活動に至ったのは、高校時代の同級生がそこにいて、自分のことを繋いでもらえたのがきっかけです。活動を始めたのが学生時代だったのもあり「ボランティアでもいいので」と伝えて採用してもらって、かれこれ6年目くらいになります。
働き方や働く場所で、悩んだり迷ったりしたことはありますか?
専門学校の時の先生が自分のトレーナー活動を知って、Jリーグでのトレーナー案件を紹介してくれたことがありました。やっぱりサッカーに携わる以上、いつか行ってみたい場所ではあります。
ただ、それを選んでしまうと他のことができなくなってしまいますし、今は育成年代により深く関わりたいという思いがあります。結局そのタイミングでは受けないことになりましたが、自分のやりたいことややっていることを発信しておくことで、真っ先に声をかけてもらえるようになれたのは良かったなと感じました。
運営しているAscenders株式会社について
Ascendersとの関わりは?
学生時代、特に19~20歳くらいの時に、積極的にセミナーへ参加していた時期がありました。そこで受講した一つがAscendersのセミナーで、「ここならいっぱい学べそう」「面白そう」と思ってコミュニティにも入会したような気がします。
現場に出て間もない頃は、Ascendersで学べる基礎的な知識やスキルが役立ちましたし、今のようにフリーランスになってからは、税金や確定申告のことなどを知れて助かりました。その時々で必要になりうることが効率よく手に入る、そのカバー範囲の広さには感謝しています。
これからスポーツトレーナーを目指す人へメッセージ
最後に、これから同じ道を目指す人へメッセージをお願いします!
学生の皆さんには「学生」という特権を使ってほしいです。
学生のうちはどこのセミナーに行っても「若いうちから頑張っているね」と思ってもらえますし、そこでできた繋がりが仕事に結びつくことも少なくありません。トレーナーという職業は実力が大事なのももちろんですが、いくら力が備わっていても、繋がりが無い限りは仕事が来ません。とにかく学生のうちに色々な現場やセミナーに顔を出してほしいです。
もしかすると、現場に出るのをためらっている方の中には「自分が行っても何もできないだろうし」というネガティブな思いがある人もいるかもしれません。気持ちはわからなくないですが、何かしら行動した方が今後にとってはよっぽどポジティブです。それに学生のうちに出会った人って、意外と卒業後も自分のことを覚えてくれています。
あと一つ加えるのなら、学校にいる先生方を存分に利用してください!先生方は自分たちが思っている以上に幅広いコミュニティを持っています。「こういうことできる人いない?」と声がかかった時、真っ先に「サッカーなら松野に声を掛けてみよう」といった風になったら嬉しいですよね。先生方に限ったことではないかもしれませんが、何かあった時に自分の顔がパッと思い浮かぶよう、種まきをしておくことをオススメします。
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運営会社の
Ascenders株式会社について
スポーツに関わる、すべての人へ。
スポーツのインフラになるというミッションの実現には、Ascendersだけでなくスポーツに関わるすべての人たちの活動を後押しすることが必要です。
私たちはスポーツで働く人たちをエンパワメントしていく存在でありたいという想いから、サービスを作り続けています。