ビジネスとトレーニングの2軸でアスリートのサポート
スポーツを軸に営業職とパーソナルトレーナーという新しい働き方
営業職とパーソナルトレーナー2つの軸から選手のサポートをされている石原 亮太(いしはら りょうた)さん。
独立してから現在の働き方にいたるまでの話を伺ったところ、フリーランスとして働くうえでとても大切なことを語ってくださいました。
具体的に名が大切ななのかを、インタビューで詳しく伺っています。
現在とこれまでの働き方
自己紹介をお願いします。
いくつかの会社から委託を受けて営業と、個人でパーソナルトレーナーをしています、石原亮太と申します。
現在はどのようなお仕事をされていますか?
メインはアスリートのマネジメント会社で週5日、営業の仕事をしています。アスリートを起用したプロモーションなど、スポンサー営業が主な業務内容です。
また週2日、トレーナーとしても働いています。ゴールキーパー専門のフィジカルコーチとして、ゴールキーパースクールで指導をしたり、アスリートにパーソナルトレーニングをしたりしています。最近ではゴールキーパーコーチにフィジカル指導の方法を教える活動もしています。
前職はどういったお仕事をされていましたか?
ライザップで3年間、パーソナルトレーナーとして働いていました。業務内容はダイエット目的の一般の方を対象とした、パーソナルトレーニングですね。
クライアントには様々な業種の方がいたので、多様な業界の話も聞くことができ、それが学びにもなって面白かったですね。
前職ではパーソナルトレーナーという仕事を通して、「トレーナーとしての専門性」よりも「人と人との信頼関係」といった部分の重要性を学びました。
学生時代
学生時代に学んでいたことを教えてください。
大学まで選手として、サッカーをプレーしていました。
小・中学校で関西トレセン、高校では選手権にも出場する機会を得られて、とても充実していました。当時は本当にサッカーしかしていなかったですね(笑)
学生時代から筋トレが好きだったので、トレーナーには興味がありました。ネットでトレーニングについて調べることはありましたが、勉強というほどのことはしていませんでした。
就職活動の時に興味があった「ライザップ」に応募し、そのまま就職が決まりました。会社の研修で基本的なことは学んでいきましたね。
独立後の変化
独立してどう変わりましたか?
「自ら動かないと仕事が生まれない」ということを実感しました。
フリーランスの働き方は、会社に行けば仕事があるというわけではありません。ですから仕事を得るために「今何をしなければいけないか」ということを常に考えて行動するようになりました。
例えば、何気ない会話の中でも「自分という人間をどう売り出すか」といったことを考えます。自分が話したいことを話すのではなく、いかに「相手にメリットとなる情報を与えられるか」ということを意識してコミュニケーションをとるようになりました。
独立してよかったことは?
広い世界を見れるようになりました。
独立してからは、世代を問わず経営者の方とお話することが多くなり、自分の価値観が広がりました。
今までは目の前の仕事をただこなしていただけでしたが、今は相手に合わせて自分ができることを常に考えるようになりました。
営業とトレーナー業どちらにおいても、最近はヒアリングの重要性に気づき、コミュニケーションの質も上がりました。
こちらが何か商品を売りたいときは、まず相手のニーズを聞き出しそれに答えることが重要です。そうすると結果的に商品を買ってくれます。
こういった考え方は以前と大きく変わりました。
独立の経緯
なぜ独立しようと思ったんですか?
「ライザップ」という看板があるので、自分で何もしなくても仕事が入ってくる状態でした。ただふと振り返った時に「このまま同じことを続けていて、将来大丈夫か」という不安があったんです。
この状態を続けていても自分は次のステップにいけないと思い始め、本業をしながら副業でもパーソナルトレーニングを始めることにしました。
まずはSNSを通して発信を始めました。ありがたいことにそこからサッカー選手のトレーニング指導が始まったり、その選手からの紹介で他の仕事をもらったりすることも多くなりました。
どういった経緯で今の仕事に就いたんですか?
元々、前職は3年で辞めようと決めていたので、ちょうどそのタイミングできっぱり辞めて東京から大阪に戻りました。
大阪に帰ってきて、まずは手当り次第知り合いに連絡しました(笑)
そこからたくさんの人に会って話しをして、色んな所から仕事をいただけることになりました。
特に私はアスリートのセカンドキャリアの問題に興味があり、子どもたちにサッカーの技術だけではなく社会やキャリアのことも伝えたいと思っていました。そういった事業をしている会社を調べているうちに今の会社を見つけ、社長にアポを取りました。
お話をさせてもらうと、自分のやりたいことと会社のビジョンが一致していて、その会社で働かせてもらうことになりました。
フリーランスで仕事をする上で印象に残っていることはありますか?
何よりも「人」が大事だと強く感じたことです。
こう思うまでには、過去にした失敗がありました。
オンラインで営業していたのですが、商品の説明しかしていなかったせいか、ふと画面を見た時、相手の表情が死んでいたんです…
思えば前職の時にも、サプリメント等の商品を売ってうまくいかない経験があったんです。なぜだろうと思った時に、「その時も今も、『もの』だけを伝えているからなんだ」と気づきました。本当に人が興味を持つのは、それを売っている「自分自身」なんですよね。
それに気づいてからは、営業や商談でも相手の話を聞いたり、自分の思いを伝えたりして自分自身に興味を持ってもらうことを意識しています。あとは初対面の人に会う場合、まずは「こいつおもしろいな」と思ってもらうことを意識してコミュニケーションを取っています。自分に興味を持ってもらって初めて人間関係ができ、仕事に繋がっていくという実体験があるからです。
相手と信頼関係を作るためには、自分の知らない分野のことも勉強しています。話の引き出しを増やすために、本を読んだりYou Tubeをみたり、人と話したりして色んな情報を日々取り入れることを意識しています。そうすることで、コミュニケーションがうまくいくようになり、仕事もうまくいき始めたように感じています!
運営しているAscenders株式会社について
Ascendersとの関わりは?
2年ほど前からトレーナーの勉強がしたくて、Ascendersのセミナーに参加しはじめました。
ストレングストレーニングをメインで学んでいたのですが、営業やビジネス面に関しても学ぶ環境があり、それも魅力に感じていました。
これまで自分はトレーナーのことしか学んでなかったので、「トレーナー×営業」「トレーナー×ビジネス」など、スポーツと何かをかけ合わせる新しい価値観に触れることができました。
おかげさまで、今はそちらがメインのお仕事になりました(笑)
さらにAscendersでは、選手のスポンサー営業を担当しています。
「アスリートのトータルサポート」という仕組みや、スポーツ界をより良い物にしようという会社のビジョンや取り組みに共感してご一緒させてもらっています。
最後に独立を目指す人へのメッセージ
もし独立を考えているなら、しっかり考え込んで計画してから、行動を起こしたほうがいいと思います!
そのとおりにならないことも多いですが、そうであっても事前の準備が大切です。
一般的にトレーナーの人は、自分から世界を狭めている節があると思っています。専門分野を極めることは大事ですが、その他の部分に自分の強みを展開できる領域があるといいと思います。
私は今、スポーツを軸に様々な活動をしています。普段は営業をメインに活動し、合間の時間でトレーナー活動をしています!
営業することは自分を売ることです。営業の仕事をすることで自分を省みる機会が増え、今のように人を大切にすることに繋がりました。
営業で人と会う中で、トレーナーとしての仕事につながることもあります。今では「トレーナー×営業」が相互的に作用し、仕事になっていくという形ができました。
ぜひみなさんも、既存の概念にとらわれず自分の可能性を広げてみて下さい!
トレーナーとして独立成功者インタビュー
-
海外サッカークラブに帯同するトレーナー
鍼灸を学び、選んだのはトレーナーとして海を渡る道
スポーツトレーナー 原辺 允輝さん
-
高校サッカーチームのトレーナーとパーソナルトレーナー
病院勤務を経て、夢であったサッカーのトレーナーに!
スポーツトレーナー 東 史記さん(31)
-
JFLチームのトレーナー
フィットネスジムのマネージャーから、サッカーチームのトレーナーに!
スポーツトレーナー 久保 和輝さん(26)
-
Jリーグクラブのトレーナー
背中を押されて飛び込んだ、フリーランスの世界
スポーツトレーナー 原田 剛志さん
-
Jリーグクラブで働くトレーナー
中学時代からの夢を叶えて、プロクラブの一員へ
スポーツトレーナー 須賀 海聖さん
運営会社の
Ascenders株式会社について
スポーツに関わる、すべての人へ。
スポーツのインフラになるというミッションの実現には、Ascendersだけでなくスポーツに関わるすべての人たちの活動を後押しすることが必要です。
私たちはスポーツで働く人たちをエンパワメントしていく存在でありたいという想いから、サービスを作り続けています。